ライトノベル 9S<ナインエス>V レビュー

タイトル 9S<ナインエス>V
著者 葉山透
イラスト 山本ヤマト
出版 電撃
発売日 2004年5月


執筆者:jade 評価:
今回は前後編の前編という位置付けのため、このシリーズの一番の醍醐味である戦闘シーンが鍔迫り合い程度で終わってしまうのですが由宇闘真の戦闘がそれぞれ1度づつ設けられており物足りなさは感じられません。
特に峰島勇次郎の遺産を使うADEMのアドバンスLC部隊を相手にした由宇の戦闘描写は秀逸。
これまでの巻では力技に頼る敵が多かったのに対し、今回の敵は遺産を効果的に使った戦いをするため戦略の駆け引きが楽しめ戦闘描写は短くても内容は見応え十分でした。

2巻の最後で登場した真目家の当主・不坐と謎の少女・クレール、敵対関係にある闘真の兄・勝司など物語の鍵を握ると思われる真目家の人物たちの思惑もおぼろげながら明らかになり始め、物語が核心に向けて少しずつ動き出した印象。
これまでは由宇と闘真を中心に話が展開されてきたため物語の世界が狭く感じられたのですがこれらの人物のエピソードにより一気に世界が開け今後の展開に幅が広がったと言えるでしょう。

1巻の高評価に胡坐をかき設定をそのままスライドさせただけの2巻が期待外れだったのでこれからマンネリ化が進み下降線を辿る作品だと思っていただけにこれは嬉しい誤算。
ラストも主要人物が一堂に会し遺産を巡りこれから激戦が繰り広げられるというところで終わらせているので次巻の発売が今から楽しみです(`・ω・´)


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